私たちはこれまで、天井や壁にビニールクロスを使用してきました。
ビニールクロスは適度な弾力性があり、下地材の変化に追従しやすく、汚れも水拭きできるなど、便利な内装材です。最近では防カビ性や吸湿性を持つ機能性クロスもあり、多くの住宅で使われています。
しかし、もみの木の家では、ビニールクロスは使いません。いや、使えません。
調湿効果を最大限高めるため「呼吸する壁紙」を使います。
高気密・高断熱だからこそ、湿度管理が重要
現代の住宅は、高気密・高断熱が主流です。これにより、冷暖房効率が上がり、快適な室内環境が保たれます。
しかし、高気密にすることで室内の湿気がこもりやすくなり、結露やカビの原因になることがあります。だからこそ、内装材には調湿・呼吸する素材を選ぶことが重要なのです。
もみの木の家では、床や壁にもみの木を使うことで調湿効果を高めていますが、壁紙にも呼吸する素材を選ぶことで、より快適な空気環境を実現します。
呼吸する壁紙「オガファーザー」
もみの木の家で使用する壁紙は、ドイツ生まれの「オガファーザー」です。
これは、大豆油のインクを使った新聞紙の再生紙と、間伐材のウッドチップを原料に作られた天然壁紙です。有害物質を含まず、呼吸するのでカビが発生しにくく、帯電しないので汚れも付きにくい。もみの木の家と相性抜群の材料です。
耐久性も高く、20年以上使い続けることができます。
汚れたら、塗り重ねればいい
もしも壁紙が汚れてしまったときには、同じくドイツ生まれの100%天然成分を使用した漆喰調塗料を塗り重ねることができます。
この塗料は、静電気防止効果があるのでほこりの発生を防ぎ、透湿性と呼吸性が良いため、快適な室内環境を長期間維持できます。汚れてしまった壁紙の上にそのまま塗装できるため、壁紙を丸ごと張り替える必要がなく、コストを抑えることにもつながります。
論理的に考えた、家づくり
快適な住宅を建てるには、論理的な思考が必要です。
高気密・高断熱にすれば快適になる、というだけでは不十分です。「湿度管理が大事になるから、内装は調湿する素材にしよう」という一歩踏み込んだ考え方が必要なのです。
そこができていないと、結露やカビ、劣悪な空気環境に悩まされ続けることになります。
私たちは、もみの木の家という選択をすることで、呼吸する内装材を使い、快適で健康的な住まいを実現します。
- 体感ルームの壁紙はオガファーザーと土佐和紙を使用しています。
