「家は三回建て替えると、ようやく満足できる家になる」
昔からそう言われています。でも、一生に一度でも大変なのに、三回も建てるなんて現実的ではありません。ほとんどの方にとって、家づくりは一生に一度の大きな買い物です。
四軒目を建てたお客様
実際に、当社で三軒目の家を建てられたお客様がいらっしゃいました。
当社で土地の購入からお手伝いし、お引き渡しをしたお客様です。その方は「次は玄関を自動ドアにしたい」「二間続きの和室が欲しい」「外観は和風に」と、これまでの二軒の家で叶えられなかった夢を次々と語ってくださいました。私たちはその要望を丁寧に聞き取り、ほぼご希望通りの家を完成させました。
しかし、その数年後、お客様は四軒目となる小さな家を建てられました。もちろん、その間に家族構成の変化はありましたが、結局、三軒目の家でも本当の意味で満足いただけなかったのだと思います。
四度も家を建てるという資金力もさることながら、「こんな家に住みたい」という尽きることのない探求心に、私たちは驚愕しました。そして同時に、深く考えさせられました。
私たちが気づいたこと
お客様が本当に住みたい家、心から満足できる家を提供できなかったのは、私たちにも責任があったのではないか。
お客様の要望に応えようとするあまり、すべてをお客様に選んでいただき、その通りの家を提供してきた。しかし、それは本当にプロとしての仕事だったのだろうか。
家づくりのプロである私たちが、確固たる信念を持って「これがベストです」と提案するのではなく、お客様に選択を委ねる。それは一見、お客様に寄り添っているように見えて、実は責任を回避していただけだったのではないか。
もみの木の家づくりに出会い、そのことを痛感しました。家づくりのプロとしての誇り、矜持が足りなかったと、今つくづく反省しています。
プロとして、責任をもって提案する
一生に一度の家づくりだからこそ、一回で満足していただかなければなりません。
もみの木の家づくりでは、お客様に決めていただくのは土地と資金だけです。この二つが決まれば、あとは私たちにお任せください。
間取りも、素材も、色も、設備も。すべて、家づくりのプロである私たちが責任をもってご提案します。お客様が本当に満足し、後悔しない家づくりを、私たちが全力でサポートします。
「家づくりは、プロにお任せください。」
それが、お客様にとっても、私たちにとっても、一番幸せな家づくりだと信じています。